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  ”ボランティアの声”掲載一覧    こちらから  
大学3年  小泉 達彦

 約一週間ジャパンハートのスタッフの方々と生活をともにして、彼らがいか過酷な環境下で働いているかを知った。
 質素な生活、長時間の労働、重い責任、無償、高温多湿…、いままでいろいろな人からきいて、自分でイメージしていた「国際医療」とは遠く隔たったものだった。

 国際医療には興味があったが、正直こういう仕事はすこしインチキなヤツがやるものだと思っていた。途上国では日本ほど医療不信や医療訴訟等の社会的圧力がなく仕事がやりやすいし、しかもより感謝される。自分も国際医療をやりたいと思ったときこういうメリットを考えなかったわけではない。

ところがここのスタッフの方々は、国際医療従事者なら誰もが放たずにはいられないそういったインチキ臭さがまったくなかった。この理由はいくつかあると思う。

ひとつは責任をもってやっていることだ。ふつうは数ヶ月から長くても一〜二年くらい派遣されそののち日本に帰国する。本当に責任感をもっている人は受け持った患者をほったらかしてすぐに日本に引き上げたり、よその国へ行ったりしない、と吉岡先生は行っていたがこういう発言からも強い責任感がうかがえる。

次にボランティアだということだ。日本で医者をやれば、毎日すし屋で大トロを腹いっぱい食べられる。それだけ医者は儲かるし安定した仕事だ。高校生、大学生のボランティアとはわけが違う。
さらには質素な生活をしていることだ。これがいちばん驚いたことだ。ミャンマー人も同じような生活しているのだからたいしたことないという人もいるかもしれないが、日本での生活に慣れ親しんだ人がそのような生活をするのは、ミャンマー人のそれとはわけが違う。

日本ではシャワーも熱いし、飲み水は蛇口からでるし、めったに気温が40度をこえたりしない。ほんの一週間ならそういった生活も刺激的で、ある程度は楽しめるかもしれないが、それが一ヶ月、一年続くとなるとたまらない。

日本での快適な生活を知っている人間がここまでやれるのだ。過酷な生活を耐えぬく原動力はどこからくるのかスタッフの方々に尋ねたとき、自分たち以外に代わりとなる人間がいないからだと言っていた。「俺がやらねば誰がやる?」、この自負心がモチベーションとなるのだという。

自分も彼らのような強さが欲しいし、そういった強さがもてれば、たいていのことにはへこたれずにやっていけるだろう。そのためには「俺がやらねば誰がやる?」と胸をはっていえるような根拠ある自信をもちたい。
そしてそういった拠るべき自信を得るには結局日々の勉強に精を出すことくらいしかいまは思いつかない。

いづれにせよ日本でだらだらした生活を送っている人間とっては非常にスパイスの効いたいい経験をさせていただき本当に感謝しています。
ありがとうございました。