| ありがとうの気持ち |
一週間の見学を終えジャパンハートの皆さんとの別れを惜しみながら濃密な時を消化するかのごとく私は一人旅に出た。
十日ほどの旅の最後に秘境の地とも言えるような場所にあるゴールデンロックという今にも落ちそうな仏塔を見にいった。
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その日の体調は最悪。数日前からお腹を下しろくに食べ物を口にしていなかったがここで行かなきゃ後悔する、と意を決して向かった。冷房の効かない人の溢れた酸欠状態のバスで6時間、四十人ほど詰め込まれたトラックに乗り換え炎天下の山道を一時間、さらに険しい山を一時間以上歩いてようやくたどり着く。
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途中多くの人が私を支えてくれた。
道を丁寧に教えてくれた兄ちゃん達。道端のティーショップで休憩をさせてくれたおばちゃん。英語も全く通じないその村で本を見ながらへたくそなミャンマー語で話しかけると喜んで険しい山道を私の荷物を持って一緒に歩き出した子供たち。
ようやく着いた黄金に輝くゴールデンロック。とても一人では辿り着かなかった。人間一人じゃ生きていけない!と心底感じた瞬間だった。
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今ここに私がいること。それは幾多の人の助けがあってこその私。これまで一体どれだけの人が私を支え、育んできてくれたかと感謝の気持ちに包まれた。
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最終目的地に着いた夜今回出会った数々の人々の顔が思い出された。
死期が迫り病床に伏す患者さん、家計を支えるために学校に行かれない子供、両親がいない子供。そんな苦境を感じさせない彼らの屈託のない笑顔が私を救う。
彼らの生きる強さに圧倒されるとともに、今まで当たり前のように享受してきた数々の幸せに気づいた。
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衣食住に不自由がなく家族や友達など大切な人に囲まれて日々を過ごせること、勉強できること、今日も健康に生きていること、自分の努力次第で何でもできること。
この幸せを独り占めしてはいけない。そんな思いを自身の心に刻みながらミャンマーで過ごす最後の夜は静かに更けていった。 |
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最後になりましたが今回多くの大切なことを教えてくださった吉岡先生はじめジャパンハートの皆様、そして健康な体に生み育ててくれた両親に心からありがとう!と言いたいです。
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